お見合いを申し込んでも、なかなか成立しない。会えたとしても、次につながらない。そのたびに「やっぱり私には価値がないのかな」と、自分を採点されたような気持ちになる——。婚活で断られるのがつらいのは、あなたの心が弱いからではありません。ただ、約1万9千人の成婚データを見ていくと、意外な事実が浮かび上がります。結婚を決めた女性ほど、実は「断られた回数」も多いのです。この記事では、断られることがなぜこれほどつらいのか、そして「お断り」をどう受け止め直せばいいのかを、データと日々の相談経験からお伝えします。
婚活で断られるのがつらいのは、あなたが弱いからではない
断られたとき、「気にしないようにしよう」と思っても、心のどこかがずきっと痛む。この痛みを「私はメンタルが弱いから」と責めてしまう方は、とても多いです。ですが、それは自然な反応です。
婚活での「お断り」が特別につらいのは、断られる対象が、仕事の成果でも提出した企画書でもなく、「自分という存在そのもの」だと感じられてしまうからです。しかも婚活の場では、年齢・年収・容姿といった数値化しやすい情報が先に並びます。だからこそ断られると、「この条件では選ばれない=私には価値がない」という結論に、頭が勝手に飛んでいってしまう。
もうひとつ、婚活特有の事情があります。それは、断られる回数が日常より圧倒的に多いということです。普通に生活していれば、人から「お断り」を受け取る機会は年に数回もありません。ところが婚活を始めた途端、それが週に何度も届くようになる。心が消耗するのは当然のことで、あなたが打たれ弱いわけではないのです。
データが示す事実|結婚を決めた人ほど、たくさん断られている
ここで、日本最大の結婚相談所ネットワークであるIBJの調査データを見てみます。IBJ結婚みらい研究所が公開している成婚白書は、2025年の成婚退会者19,112名(女性9,543名・男性9,569名)を分析したものです。
この中に、成婚した女性と、成婚に至らず退会した女性の「行動量」を比較したデータがあります。成婚した女性の申込数は26件、お見合い数は11回。一方、成婚しなかった女性は申込数13件、お見合い数5回でした。

成婚した女性でも、申し込みの半分以上は成立していない
この数字を、少し角度を変えて読んでみてください。成婚した女性は26件申し込んで、実際に会えたのは11回。残りの15件は、成立しなかった=断られているということです。一方、成婚しなかった女性の不成立は8件。つまり、結婚を決めた人のほうが、断られた回数はおよそ2倍多いのです。
断られた数が少ない人が結婚できたのではありません。断られながらも動き続けた人が、結果的に相手と出会っています。この事実は、「断られること」の意味をまったく違うものにしてくれます。断られた回数は、あなたの価値が低いことの証明ではなく、あなたが動いた量の記録なのです。
お見合いができても、6割は交際に進まない
さらに前年の成婚白書(2024年の成婚者データ)では、お見合いから交際に進む割合も分析されています。それによると、成婚した人は全年代で10〜14回のお見合いを行い、そのうち交際に進んだのは4〜6人。交際移行率は約40%で、これは全年代に共通した傾向でした。
言い換えれば、実際に会えたお見合いのうち、6割はその先に進まないのが「普通」だということです。しかもこれは、最終的に結婚を決めた人たちの数字です。会って、話して、それでもご縁にならない——それは失敗ではなく、婚活というプロセスにあらかじめ組み込まれている当たり前の内訳なのです。
ちなみにこの調査では、女性は自分から申し込む数より申し込まれる数のほうが大きく上回り、受け身になりやすい傾向も指摘されています。断られるのが怖くて自分から動けなくなると、出会いの母数そのものが小さくなってしまう。「断られるのがつらい」という気持ちが、結果的に婚活を長引かせてしまうことがあるのは、この構造のためです。
「断られた=私に価値がない」ではない、3つの理由
データの上では「断られるのは普通」だとわかっても、心はすぐには納得してくれません。ここからは、断られることと自分の価値がなぜ結びつかないのかを、3つの角度からお伝えします。
理由① お断りは「評価」ではなく「好みの違い」
私がよくお伝えするたとえに、松坂牛と大間のマグロの話があります。目の前に最高級の松坂牛と大間のマグロを並べられて、お肉が好きな人は松坂牛を選ぶでしょう。ではそのとき、選ばれなかった大間のマグロには価値がないのでしょうか。
そんなはずはありません。ただ、その人が肉好きだった。それだけのことです。断られるというのは「あなたの価値の問題」ではなく、「相手の価値観の問題」でもあります。相手が選んだのは「自分に合う人」であって、「価値の高い人」ではないのです。
実際、お断りの理由として相手が挙げる言葉——「今は仕事に集中したい」「結婚のイメージが持てなかった」——には、すべて主語として「僕は」が隠れています。それは相手の事情や好みの表明であって、あなたを採点した結果ではありません。
理由② 条件検索という仕組みが、機械的なすれ違いを生む
もうひとつ知っておいていただきたいのが、婚活の入り口が「条件検索」でできているという構造です。相談所でもアプリでも、相手はまず年齢・年収・居住地といった項目で絞り込みます。この段階では、あなたの人柄も、話したときの空気も、一切反映されません。
つまり、最初のお断りの多くは、あなたという人間を見たうえでの判断ですらないのです。検索条件の枠から数字がわずかに外れただけで、機械的に候補から外れてしまう。これは相手があなたを否定したのではなく、システムがふるいにかけただけ。ここを混同してしまうと、条件の数字を自分の価値そのものだと感じるようになり、婚活はどんどん苦しくなります。
この「条件」というものさしに振り回されないための考え方は、婚活の「年齢の壁」について書いた記事でも詳しくお伝えしています。
理由③ 相手もまた、不安の中で選んでいる
断られると、相手が余裕のある立場から自分を審査したように感じられます。けれど実際には、お断りをした側もまた、緊張し、迷い、自信のなさを抱えながら活動しています。「自分にはこの人は釣り合わないかもしれない」という遠慮からお断りが出ることも、決して珍しくありません。
とくに、良い雰囲気だったのに急に連絡が来なくなるようなケースでは、相手の側の事情や不安が理由であることがほとんどです。この点については、婚活のゴースティングについて書いた記事でも触れています。相手の沈黙や辞退を、自分への評価として引き受けすぎないでください。
私自身も、「振られる=ダメな女」だと思っていました
ここまでお伝えしてきましたが、私自身も長いあいだ、断られることを自分の価値と結びつけてきました。恋愛の失敗を重ね、離婚も経験し、「振られた私は、女性として何かが足りないのだ」と思い込んでいた時期があります。だから、好きな人ができても気持ちを伝えられず、傷つく前に自分から諦めることを繰り返していました。
実際、私のもとにも「2年半付き合った彼に振られました。振られたから価値のない女だと思われそうで、周りに何と言えばいいかわかりません」というご相談が届いたことがあります。その方は、別れ自体には納得していたのに、「振られた」という事実だけが、自分をダメな人間だと証明しているように感じていました。
この苦しさから抜け出せたのは、条件を磨いたからでも、テクニックを覚えたからでもありません。「選ばれなかったこと」と「自分の価値」を切り離せたときからでした。今は結婚相談所YUIHANAの代表として、また5冊の著書を通して、その切り離し方を伝えることを仕事にしています。断られるたびに自分を削っていた頃の私に、いちばん必要だった考え方だからです。

断られてもつらくなりすぎないための、3つの向き合い方
とはいえ、痛みをゼロにする方法はありません。大切なのは、痛みを引きずらず、自分を削らずに次へ進める形をつくることです。今日から試せる3つの向き合い方をご紹介します。

① 「私の何がダメだったのか」の答え探しをやめる
断られたあと、理由を突き止めて次に活かそうとする方はとても多いです。けれど私は、振られた理由は、次の恋に活かさなくていいとお伝えしています。
なぜなら、あなたが断られた理由は、そのまま誰かに愛される理由にもなるからです。さっぱりしすぎていると言われた性格は、一緒にいて気楽だと感じる人がいる。きっちりしていないところは、緊張しなくて済むと思う人がいる。理由探しを続けると、自分らしさを削る方向にしか進めなくなります。
ただし、「前の出会いでは、自分らしくいられなかった」という感覚が残っているなら、そこは見つめ直す価値があります。変えるべきかどうかの基準は、相手の好みではなく、その振る舞いをしていたときの自分が苦しかったかどうかです。
② 断られた数ではなく、自分から動いた数を数える
婚活中は、断られた回数だけが記憶に残っていきます。そこで、記録するものを意識的に入れ替えてみてください。今週、自分から申し込んだのは何件か。勇気を出して連絡してみたのは何回か。
先ほどのデータのとおり、結婚を決めた女性は26件申し込み、そのうち15件は成立していません。「断られた15件」は、「動いた26件」とセットでしか存在しない数字です。断られた数が増えているということは、それだけ自分の人生を前に進めているということ。この読み替えができるようになると、お断りの通知を受け取ったときの心の落ち方が変わります。
③ 断られてもいい自分を、自分で支える
最後は、いちばん大切な土台の話です。断られるたびに大きく揺れてしまうときは、自分の価値の判定を、相手に丸ごと委ねてしまっている状態です。そうなると婚活は、毎回テストの結果を待つような時間になり、続けるほど自信が削られていきます。
YUIHANAでお伝えしているのは、「自分を丸ごと愛することから、全てがはじまる」という考え方です。完璧になってから愛されようとするのではなく、断られる自分も、うまくやれない自分も含めて、自分でOKを出しておく。この土台があると、お断りは「ご縁がなかった」という一つの出来事として受け流せるようになります。婚活で結果を分けているのが条件ではなく心の姿勢であることは、婚活がうまくいかない本当の理由について書いた記事でも、大規模調査のデータとあわせてご紹介しています。
お断りが続いて活動量が落ちている方は、お見合いは何回で結婚が決まる?|成婚者は10〜14回というデータもあわせてお読みください。
よくある質問
Q1. 断られてばかりで、婚活を続ける気力がなくなってきました。
その状態で無理に活動量を増やすと、さらに消耗してしまいます。一度ペースを落として構いません。ただ、完全にやめてしまう前に、「断られること」をどう受け取っているかを見直してみてください。同じ回数を断られても、受け取り方が変われば消耗の度合いはまったく違ってきます。
Q2. お断りの理由を、相手に聞いてもいいのでしょうか?
結婚相談所では、カウンセラー経由でお断り理由が共有される場合があります。ただ、理由を知ることで納得できる方もいれば、かえって自分を責める材料にしてしまう方もいます。今の自分がどちらのタイプかを考えて、後者だと思うなら、無理に知ろうとしなくて大丈夫です。
Q3. 断られるのが怖くて、自分から申し込めません。
とても自然な気持ちです。ただ、データが示すとおり、女性は申し込まれる数のほうが多くなりやすく、受け身のままだと出会いの母数が小さくなります。まずは「絶対にご縁がありそうな人」ではなく、「少し気になる人」に週1件だけ申し込んでみる、というように、断られても揺れにくい小さな範囲から始めてみてください。
Q4. 何回も断られると、やはり自分に原因があるのでは?
プロフィール写真や自己紹介文など、改善できる要素があるのは事実です。ただ、それは「あなたの価値」ではなく「伝わり方」の問題です。人柄と伝わり方を切り分けて考えられるようになると、改善は自分を否定する作業ではなくなります。ひとりで判断が難しい部分なので、第三者に見てもらうことをおすすめします。
Q5. YUIHANAでは、断られたときのサポートもありますか?
はい。YUIHANAでは専任カウンセラーが、お断りが続いたときの気持ちの整理から、次の一歩の決め方まで一緒に考えます。断られた事実を「あなたの価値の問題」にしないことが、私たちのサポートの土台です。
まとめ:断られた回数は、あなたが動いた回数の記録
婚活で断られるのは、あなたに価値がないからではありません。データが示すとおり、結婚を決めた人ほど断られた回数は多く、お見合いができても6割は交際に進まないのが普通です。断られることは、婚活というプロセスにもともと組み込まれている内訳であり、あなたへの評価ではないのです。
それでも痛むときは、理由探しをやめて、動いた自分の回数を数えてください。そして何より、断られる自分にも自分でOKを出せる土台をつくること。そこから、婚活の景色は少しずつ変わっていきます。
「自分を責めずに婚活を続けたい」と感じた方は、YUIHANA公式LINEで、あなたの魅力タイプが分かる簡単な診断をご用意しています。自分の魅力を知ることは、断られたときに戻ってこられる場所を持つことでもあります。
YUIHANAについてもっと詳しく知りたい方は、YUIHANA公式サイトもあわせてご覧ください。婚活の心理についての他の記事はこちらのカテゴリ一覧、その他のお役立ち記事はブログトップからご覧いただけます。

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