「プロフィールに年収を書くべきか、伏せるべきか」。結婚相談所の入会時、多くの女性が迷うポイントです。「高いと生意気に見られそう」「低いと選ばれなさそう」——どちらの不安もよく伺います。ところが、データはどちらの心配とも違う答えを出しています。IBJの成婚白書によると、年収を公開している女性は、非公開の女性に比べて約2倍成婚しやすいのです。しかも、年収の高い低いによる成婚率の差は、ほとんどありません。つまり見られているのは金額ではなく、オープンにするかどうか。この記事では、このデータの意味を掘り下げたうえで、「隠さない婚活」がなぜうまくいくのかをお伝えします。
結論:金額より、「公開しているかどうか」が結果を分けています
先に結論をお伝えします。女性の年収は、高くても低くても、成婚のしやすさにはほとんど影響しません。影響しているのは、それをオープンにしているかどうかです。
「年収を書いたら値踏みされる」と感じて空欄にする方は少なくありません。とくに、平均より高い方と低い方の両方が、正反対の理由で同じ「非公開」を選んでいるのが実情です。ですが、データはその選択が逆に働くことを示しています。順に見ていきましょう。
データで見る、年収公開と成婚の関係
IBJ(日本結婚相談所連盟)の「成婚白書」2024年度版は、女性会員の年収公開について詳しい分析をしています。女性の年収公開は以前は任意または非公開が一般的でしたが、共働きを望む男性の増加を背景に、いまでは公開が標準になりつつあります。

公開している女性は、約2倍成婚している
年収を公開している女性は、非公開の女性に比べて約2倍成婚しやすい——白書はそう報告しています。お見合いを申し込まれる数も、実際のお見合い数も約2倍。自分から申し込む数にいたっては3倍です。
この5年で、公開する女性の成婚率は大きく上がった
変化の速さも注目に値します。年収公開がまだ一般的でなかった2019年以前と2024年を比べると、年収を公開している女性の成婚率は全体的に大きく上昇しています。共働きを望む男性が増えるなかで、「働き方や経済状況を最初から共有してくれる相手」への評価が、年々高まっているということです。仕事を続けたい希望を伝えることが不利にならないのと同じ流れが、ここにも表れています。
年収の「高さ」は、成婚率にほぼ影響していない
では、公開した金額で差がつくのかというと、そうではありません。2024年の女性成婚者のデータでは、年収に応じた成婚率の差はほとんど見られませんでした。成婚率を左右する要因としては、年収より年齢のほうが大きいと白書は分析しています。
金額で選ばれたり落とされたりしているのではなく、オープンにしていること自体が信頼になっている——これがデータの示す構図です。白書も、情報を公開することが信頼性や安心感の向上につながり、お見合いのしやすさや成婚率を押し上げていると結論づけています。
なぜ「隠さないこと」が、これほど効くのか
この結果は、私が現場で見てきた感覚とも一致しています。理由は2つあると考えています。
①空欄は、金額よりも「構え」を伝えてしまう
プロフィールの空欄は、見る側に「何か見せたくない事情があるのかな」という小さな引っかかりを残します。実際の金額がいくらであっても、です。逆に、公開されている情報は、それだけで「この人は正直に活動している」というメッセージになります。相手が受け取っているのは数字ではなく、あなたの構えなのです。
②隠しごとがない状態は、あなた自身を軽くする
もうひとつは、あなた側の変化です。何かを伏せて活動していると、「いつ伝えよう」「知られたらどう思われるだろう」という小さな緊張がずっと続きます。この緊張は、お見合いの場での表情や会話に、確実ににじみ出ます。
これまで400名以上の卒業生と関わってきましたが、変化が大きかった方に共通していたのは、「いやな自分を一回さらけ出す勇気」を持てたことでした。ある卒業生は、こう書いてくれています。「ありのままの自分をさらけ出したら、受け止めてくれる人がいるとわかった」。そして「自分を隠して周りの目を気にして生きることもできるし、本当の自分をさらけ出して、受け入れてくれる人とだけ生きることもできる」と。
結婚相手を探す場で、隠した自分を好きになってもらっても、その先には「本当のことを知られたら」という不安が残り続けます。最初からオープンでいることは、「ありのままの私を受け入れてくれる人」だけを選び取るフィルターとして働くのです。

「さらけ出す」は、一気にやらなくていい
とはいえ、「ありのままをさらけ出しましょう」と言われて、すぐにできるものではありません。ここは誤解されやすいところなので、丁寧にお伝えします。
さらけ出すのは、スモールステップでいいのです。いきなり全部を見せる必要はありません。プロフィールの年収欄を埋める。趣味を正直に書く。お見合いで、取り繕った答えではなく本当の好みを言ってみる。ひとつ出してみて、受け止めてもらえる体験をする。その小さな成功が、次のひとつを出す勇気になります。
順番に出していけばいい。講座の現場でも、この「小さく出して、受け止められる体験を重ねる」方法で、少しずつ自分を開けるようになった方をたくさん見てきました。その一歩目として、プロフィールの記載事項はいちばん取り組みやすい場所です。書くだけで完了し、あとは向こうから信頼が積み上がっていくのですから。
年収以外も同じです:プロフィールを「正直の練習場」にする

1. 事実の欄は、すべて埋める
年収、婚姻歴、家族構成。事実を書く欄に空欄を作らないこと。婚姻歴も、最初から共有された状態で出会えるほうが心理的な負担は小さくなります。空欄で守れるものより、失っている信頼のほうが大きいのです。
2. 「盛る」のではなく、「選んで見せる」
正直に書くことと、すべてを書き並べることは違います。自己PR欄は、嘘のない範囲で、あなたらしさが伝わる面を選んで見せる場所です。自分を言葉にする作業そのものが、婚活の土台になります。
3. 会ったときの自分と、一致させる
プロフィールの印象と実物が一致している人は、それだけで信頼されます。写真を盛りすぎない、話し方の温度を変えない。「書いてあるとおりの人だった」は、お見合い後の感想として最高の褒め言葉です。
よくある質問
Q1. 結婚相談所のプロフィールで、女性も年収を公開すべきですか?
公開をおすすめします。IBJ成婚白書2024によると、年収を公開している女性は非公開の女性に比べて約2倍成婚しやすく、お見合いの申受数・お見合い数も約2倍になっています。金額の高低による成婚率の差はほとんどないため、公開すること自体のメリットが大きい状況です。
Q2. 年収が低いので、書くと選ばれなくなりませんか?
データ上、女性の年収の水準による成婚率の差はほとんど見られません。成婚率に影響するのは年収より年齢です。空欄にすることで生まれる「何か事情があるのかな」という引っかかりのほうが、実際の金額より影響します。
Q3. 年収が高いほうです。生意気だと敬遠されませんか?
敬遠される根拠はデータにはありません。共働きを望む男性は増えており、パートナーに両立を望む男性は約4割で最多です。高い年収も含めて公開している女性のほうが、お見合いが多く成立しています。
Q4. さらけ出すのが怖いです。全部正直に書かないとダメですか?
一気にやる必要はありません。さらけ出すのはスモールステップで大丈夫です。まず事実の欄(年収・婚姻歴など)を埋めることから始めてください。ひとつ出して受け止めてもらえる体験が、次のひとつを出す勇気になります。自己PRは嘘のない範囲で「選んで見せる」で構いません。
Q5. プロフィール写真は加工してもいいですか?
明るさの調整程度なら問題ありませんが、実物との差が大きくなる加工はおすすめしません。プロフィールと実物が一致していること自体が信頼になります。「書いてあるとおりの人だった」と思ってもらえることが、2回目につながる最大の要素です。
まとめ:オープンであることが、いちばんの戦略です
年収を公開している女性は約2倍成婚しやすく、金額による差はほとんどない。データが示しているのは、「見られているのは数字ではなく、オープンさ」というシンプルな事実です。
隠して選ばれても、不安は残り続けます。最初からオープンでいれば、あなたを受け入れてくれる人だけが残ります。それは怖い選択に見えて、実はいちばん安全な選択です。
さらけ出すのは、少しずつでいい。まずはプロフィールの空欄をひとつ埋めるところから始めてみてください。
「自分の何を見せればいいのかわからない」と感じた方は、YUIHANA公式LINEで、あなたの魅力タイプがわかる簡単な診断をご用意しています。自分の見せ方を知るところから始めてみてください。
YUIHANAでは、プロフィール作成から伴走しています。詳しくはYUIHANA公式サイトをご覧ください。婚活の心理についての他の記事はこちらのカテゴリ一覧、その他のお役立ち記事はブログトップからご覧いただけます。

コメント