「価値観が合う人と結婚したい」。婚活を始めた方のほぼ全員が、そうおっしゃいます。ところが実際にお会いしてみると、「趣味が違う」「お金の使い方が違う」「休日の過ごし方が違う」と、違いばかりが目について、「価値観が合う人なんていないのでは」と行き詰まってしまう。そんなご相談を、私は毎週のように受けています。結論からお伝えすると、価値観が合う人とは「すべてが同じ人」ではなく、「自分が大切にしたい数個のことが重なっている人」です。この記事では、明治安田総合研究所の最新調査で見えてきた「結婚に求めているもの」の実像と、私自身の再婚生活での経験をもとに、価値観が合う人の本当の見つけ方をお伝えします。
結論:「全部が合う人」を探すと、結婚は遠ざかります
先に結論をお伝えします。価値観が合う人とは、「すべてが同じ人」ではなく、「自分が大切にしたい数個のことが重なっている人」です。趣味も金銭感覚も休日の過ごし方も全部同じ相手を探そうとすると、候補はほぼゼロになります。反対に、「ここだけは同じでいてほしい」という芯を先に決めておくと、残りの違いは「一緒に楽しめる差」に変わります。
「価値観が合うことが大事」と、婚活では繰り返し言われます。ですが、その「価値観」が何を指すのかを言葉にできている方は、実はとても少ないのです。まずデータから、結婚を望む人が何を求めているのかを見てみましょう。
データで見る、結婚したい理由の1位と2位
明治安田総合研究所が2025年12月に実施した「恋愛・結婚に関するアンケート調査」(18〜54歳の男女8,872人)では、結婚したいと思う理由を複数回答で尋ねています。

結果は、1位が「好きな人と暮らしたい」50.4%、2位が「支えあえる人が欲しい」44.2%でした。女性に限ると「支えあえる人が欲しい」は49.2%と、ほぼ2人に1人です。3位以下の「自分の家庭を持ちたい」36.1%、「子どもが欲しい」32.9%を引き離しています。
ここで注目したいのは、上位2つがどちらも「条件」ではなく「関係のあり方」だという点です。年収や学歴を挙げる項目は、この設問には登場すらしません。多くの人が結婚に求めているのは、好きな人と一緒に暮らし、支え合える関係。つまり「価値観が合う」の中身は、本当はこの2行に集約されるのです。
同じ調査では、「付き合ったら結婚を考える」と答えた未婚者が47.2%で、前回2023年の43.9%から上昇しています。交際イコール結婚前提、と考える人が増えているぶん、「価値観が合うかどうか」を交際の早い段階で見極めたい、という切実さも増しているはずです。
「価値観が合う」の正体は、大切にしたいことの重なり
私は結婚相談所の面談でも講座でも、「価値観が合う人がいい」という言葉を毎日のように聞きます。そのたびに、こう質問し返しています。「あなたが大切にしたい価値観を、3つ挙げてみてください」と。
すると多くの方が、言葉に詰まります。これは責めているのではありません。人は、自分が本当に大切にしたいものを、意外なほど知らないのです。
「お金が一番」だと思っていた人の1位は、「優しさ」でした
私の講座では初回に、たくさんの価値観(優しさ、自立、お金、愛、自由、成長など)の中から、自分が大切にしたいものトップ3を選ぶワークをします。面白いのは、自分でも意外なものが上位に来ることです。「お金が一番大事だと思っていたのに、優しさが一番に来た」という方は珍しくありません。
これが何を意味するかというと、「なんとなくこれかな」という精度で自分の価値観を捉えていると、幸せになれない相手ばかりを選んでしまう、ということです。本当は「優しさ」を一番大切にしたい人が、「お金」を軸に相手を選び続ければ、条件を満たした相手と結婚しても、どこか満たされない。「価値観が合う人がいない」の原因は、相手側ではなく、自分の価値観の解像度にあることが多いのです。
「同じ」でなくていい。「ここだけ」が重なっていればいい
私と夫は、価値観が似ている夫婦だと思います。ただ、それは趣味が同じという意味ではありません。私にとって大切なのは「物理的に同じ時間を過ごすこと」で、移動も食事も一緒がいい。夫もそこに幸せを感じてくれる人だった。この一点が重なっていることが、私たちの「価値観が合う」の中身です。
一方で、私の身近には「話し合いは絶対にする」「二人で決める」という一点だけが同じで、趣味はまったく違うご夫婦もいます。山登りが好きな奥さんと、ダイビングが好きな旦那さん。お互いの趣味に付き合うことはほとんどないのに、とても仲がいい。大切にしたいポイントさえ一緒なら、それ以外は違うほうが刺激になる、というパートナーシップも確かに存在します。
「結婚するなら価値観が同じでなければいけない」と、全部を一致させようとして苦しんでいる女性はとても多いです。ですが、大切な一点が重なっていれば、残りの違いは許容していい。そう考えられると、パートナーシップは楽になりますし、選べる男性の幅も一気に広がります。
価値観の「ズレ」は、別れる理由ではなく、広がるきっかけです
ここまで読んで、「では、交際中に価値観のズレが出てきたらどうすれば」と思われたかもしれません。結論から言えば、ズレが出ること自体は当たり前です。一人ひとり独立した人間なのですから、体験したいものも好みも違って当然です。

東京で、ひとりで内観した日のこと
私自身の話をします。夫と東京に出張したとき、私は「せっかく交通費もホテル代もかけているのだから、東京でしか会えない人に会って、撮影もして、予定を詰めよう」と考えるタイプでした。ところが夫は、東京という「ひとりでいられる環境」で、カフェで内観する日を作っていたのです。内観なんて家でもできるのに、と、一度もめました。
でも私は、最初から否定するのではなく、一度それを取り入れてみることにしました。クリスマスイブに、ひとりでホテルのデイユースを借りて、東京で内観してみたのです。すると、いつもと違う環境だからこそ新しい発見があり、未来の計画も立てられて、大きなギフトがありました。生産性ばかりを意識していた私は、夫の価値観を通して「ビジネスだけがすべてじゃない」と受け取れた。パートナーシップの醍醐味は、相手の価値観を通して、ひとりでは気づけなかったものに気づけることにあると、実感した出来事でした。
自分が「折れる」のではなく、自分が「広がる」
私は一度離婚を経験し、今の夫と再婚しています。だからこそ言えるのですが、価値観のズレは、どちらが正しいかを決める場ではありません。ふたりで新しい価値観を作るつもりで話し合うと、ふたりだけの着地点が見つかります。それは決して、自分が折れる(負ける)ことではなく、自分の枠が広がることです。
ただし、線引きもあります。相手の価値観を実際に取り入れてみて、それでも「これは本当に受け入れられない」と感じるものが出てきたとき。たとえば「人を傷つけたくない」「自分がわからなくなるまでお酒を飲みたくない」といった、自分の人生で大切にしたい美学に触れるもの。そこで初めて、別々の人生を考えても遅くはありません。ズレが出た瞬間に別れを選ぶのではなく、取り入れてみて、自分が何を感じるかを確かめてからでいいのです。
「価値観が合う人」の見つけ方、3つのステップ
ここまでの内容を、婚活の中でそのまま使える形にまとめます。

ステップ1:自分の「譲れない3つ」を言葉にする
まず、自分が大切にしたい価値観を3つに絞ってください。「一緒にいる時間」「話し合いができること」「お金の使い方」「家族との距離感」「仕事への向き合い方」など、何でも構いません。ポイントは、「なんとなく」ではなく、紙に書いて順位をつけることです。順位をつける過程で、自分でも意外な本音が出てきます。
ステップ2:その3つが重なるかどうか「だけ」を見る
お見合いや初回のデートで見るのは、この3つだけで十分です。趣味が違う、食の好みが違う、休日の過ごし方が違う。そうした違いは、この段階では判断材料に入れなくていい。「ここだけは同じでいてほしい」が重なっているか。それ以外の違いに目を奪われると、妥協していい条件と、してはいけない条件の区別がつかなくなります。
ステップ3:残りの違いは、一度「取り入れてみる」
3つが重なった相手との間でズレが出てきたら、否定する前に一度取り入れてみてください。相手のやり方で休日を過ごしてみる、相手の金銭感覚で1回買い物をしてみる。それで自分が何を感じるかが、本当の答えです。心地よければ自分が広がった証拠。どうしても受け入れられなければ、それはあなたの美学であり、そのときに初めて考え直せばいい。「この人でいいのかわからない」と迷うときにも、この順番は役に立ちます。
価値観が合う人を探す前に、自分を知る理由
「価値観が合う人がいない」と感じている方の多くは、探し方が間違っているのではなく、自分の価値観を測る物差しがまだできていない状態です。物差しがないまま相手を測ろうとするから、誰を見ても「なんか違う」になってしまう。
幸せへの近道は、「自分にとって大切な価値観を知ること」です。これは相手を選ぶためだけでなく、結婚してから二人だけの価値観を作っていくための土台にもなります。結婚はゴールではなく、そこから二人の価値観を作り、幸せを作っていくスタート地点です。「選ばれる」より「自分で選ぶ」婚活とは、この物差しを自分の手に持つことでもあります。
よくある質問
Q1. 価値観が合う人とは、具体的にどんな人ですか?
すべてが同じ人ではなく、あなたが大切にしたい数個の価値観が重なっている人です。データでも、結婚したい理由の上位は「好きな人と暮らしたい」「支えあえる人が欲しい」で、条件ではなく関係のあり方が求められています。まず自分の「譲れない3つ」を言葉にすることから始めてください。
Q2. 趣味や金銭感覚が違う相手とは、結婚しないほうがいいですか?
趣味の違いは、大切にしたい一点が重なっていれば問題になりません。むしろ違うほうが刺激になる関係もあります。金銭感覚は、どちらが正しいかではなく「ふたりで新しい価値観を作る」つもりで話し合うと着地点が見つかります。ズレが出た時点で別れを選ぶのは早すぎます。
Q3. 交際中に価値観のズレが出てきました。別れるべきでしょうか?
まず相手の価値観を一度取り入れてみて、自分が何を感じるかを確かめてください。心地よければ自分が広がった証拠です。それでも「人を傷つけたくない」といった自分の美学に触れる、どうしても受け入れられないものが出てきたときに、初めて別々の人生を考えても遅くありません。
Q4. 自分の価値観がわかりません。どうやって見つければいいですか?
優しさ、自立、お金、愛、自由、成長などの中から、大切にしたいもの3つに順位をつけて紙に書いてみてください。自分でも意外なものが上位に来ることがよくあります。「なんとなく」の精度のままだと、幸せになれない相手を選び続けてしまうので、言葉にする作業が大切です。
Q5. 結婚相談所では、価値観の合う人をどう探すのですか?
プロフィールの条件だけでなく、面談で「大切にしたいこと」を言葉にするところから始めます。YUIHANAでは、お見合いの前にご本人の譲れない価値観を一緒に整理し、その重なりが見える相手を優先してご提案しています。条件表では見えない「ここだけは」を軸にした相手選びができます。
まとめ:「ここだけは」が重なる人が、価値観の合う人です
価値観が合う人とは、すべてが同じ人ではなく、自分が大切にしたい数個のことが重なっている人です。データが示す「結婚したい理由」の上位も、好きな人と暮らすこと、支え合えること。条件ではなく、関係のあり方でした。
まず自分の譲れない3つを言葉にする。その3つが重なるかだけを見る。残りの違いは一度取り入れてみる。この順番で進めば、「価値観が合う人がいない」という感覚は、少しずつ変わっていきます。
違いは、二人を引き離すものではなく、二人を広げてくれるものです。全部が同じでなくていい。「ここだけは」が重なっていれば、大丈夫です。
「自分が大切にしたい価値観がまだ言葉にできない」と感じた方は、YUIHANA公式LINEで、あなたの魅力タイプがわかる簡単な診断をご用意しています。自分を知るところから、相手選びの物差しは整っていきます。
YUIHANAでは、「価値観が合う人がいない」というご相談も数多く承っています。詳しくはYUIHANA公式サイトをご覧ください。婚活の心理についての他の記事はこちらのカテゴリ一覧、その他のお役立ち記事はブログトップからご覧いただけます。

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