「結婚相談所を使っていることを、人に知られたくない」「婚活を頑張っている自分が、なんだか恥ずかしい」。そう感じて、活動そのものを隠したり、一歩を踏み出せずにいたりしませんか。その感覚には、実は賞味期限が来ています。リクルートブライダル総研の調査では、婚活サービスを利用する意向がない人でさえ、「利用を知られるのは恥ずかしい」という否定的なイメージは年々減り続け、「出会うと幸せになれる気がする」という肯定的なイメージは2024年に過去最高になりました。この記事では、「婚活は恥ずかしい」という感覚の正体をデータと現場の両方から解きほぐし、堂々と活動するための考え方をお伝えします。
婚活は、恥ずかしいことではありません
最初に、はっきりお伝えします。自分の幸せのために頑張ることは、何ひとつ恥ずかしいことではありません。婚活がうまくいっていないことも、30歳を超えて相手がいないことも、恥ずかしいことではありません。
それでも「恥ずかしい」と感じてしまうのは、あなたの感覚がおかしいからではなく、そういう空気が長らく社会にあったからです。ただ、その空気は、データで見るとはっきり変わり始めています。
データで見る、「婚活は恥ずかしい」の賞味期限
リクルートブライダル総研の「婚活実態調査2024」は、全国の20〜49歳を対象にした大規模調査です。注目したいのは、婚活サービスを利用するつもりのない人たちに、婚活サービスのイメージをたずねた結果です。

否定的なイメージは減り、肯定的なイメージは過去最高に
「婚活サービスを利用しているのを人に知られることは恥ずかしい」「利用している人は結婚に焦っているイメージがある」——この2つの否定的な項目は、2019年からいずれも減少傾向にあります(2つの項目はともに、2019年から2024年にかけて12ポイント前後低下しています)。
一方で、「婚活サービスでは自分の理想の人に出会えると思う」「婚活サービスで出会うと幸せになれる気がする」という肯定的な項目は、2024年にいずれも過去最高を記録しました。
くり返しますが、これは婚活サービスを使うつもりのない人たちの回答です。「婚活は恥ずかしいもの」という見方は、婚活をしていない人たちの間でさえ、年々崩れているのです。あなたが恐れている「世間の目」は、思っているより古い地図かもしれません。
実際、結婚した人の7人に1人が婚活サービス経由
同じ調査では、2023年に結婚した人のうち15.3%が婚活サービスを通じて結婚しています。およそ7人に1人です。婚活は「特別な人がする特別なこと」ではなく、結婚への標準的なルートのひとつになりました。
「恥ずかしい」の正体は、2つに分けられます
それでも心に残る「恥ずかしさ」の正体を、現場でうかがってきた声から分解してみます。大きく2つあります。
①「知られたくない」——人の目への恥ずかしさ
以前、講座の生徒さんで、マッチングアプリに載せる写真を用意することにためらいがある方がいらっしゃいました。話を聞いていくと、心の奥にあったのは「アプリをやっていると知られたくない」、つまり「婚活を頑張っていることを知られたくない」という思いでした。
これは多くの婚活女性が抱えているものです。周りと比べて焦る気持ちと同じで、根っこにあるのは「人の目」です。でも、考えてみてください。婚活を頑張っている人を「必死で恥ずかしい」とジャッジする人がいるとしたら、恥ずかしいのはジャッジしているその人のほうです。自分の幸せのために動いている人は、堂々としていていい。私はずっとそう伝え続けてきましたし、2024年にTEDxの舞台で自分の恋愛遍歴を世界に向けて話したのも、「自分の幸せに向き合うことは隠すことではない」と伝えたかったからです。
②「普通にできない自分が嫌」——自分への恥ずかしさ
もうひとつ、より深いのがこちらです。「周りは普通に恋愛できているのに、学んだり婚活したりしなければいけない自分が恥ずかしい」という感覚です。
これについて、知っておいてほしいことがあります。恋愛がうまくいくかどうかは、恋愛に対する「知識」と「在り方」で決まりますが、それを作ってきたのは、その人が育った環境と経験だけなのです。
ご両親の仲が良い家庭で育てば「結婚は幸せなもの」という知識が自然と手に入ります。逆の家庭で育てば「結婚は不幸のもと」という知識が刷り込まれます。女子校で男性と接点がなかった、部活や仕事に打ち込んで恋愛のタイミングがなかった——それらはすべて環境の話であって、あなたの価値の話ではありません。
恋愛や結婚への向き合い方は、算数のように全員が一律に教わってきたものではないのです。同じ環境で育てば、多くの人があなたと同じところでつまずきます。だから、うまくいかないことは恥ずかしいことではないし、これから学べばいいだけのことです。

みんな、どんなときに一歩を踏み出しているのか
同じ調査には、いま婚活サービスを使うつもりのない人が「利用するかもしれない」と思うタイミングも載っています。上位は次の3つでした。
1位「自然な出会いでは難しいと思ったとき」(25.3%)、2位「一生独身の可能性に不安を感じるようになったとき」(24.1%)、3位「自分の人生について考えてみたとき」(21.2%)。
つまり、多くの人にとって婚活を始めるきっかけは、外からの圧力ではなく、自分の人生への正直な見つめ直しなのです。もしあなたが今、この記事を読みながら自分の人生について考えているなら、それはもう、多くの人が一歩を踏み出したのと同じ場所に立っているということです。
堂々と婚活するための、3つの考え方

1. 「誰に知られたくないのか」を、具体的にしてみる
「人に知られたくない」の「人」とは、誰でしょうか。顔を思い浮かべてみると、たいてい数人しかいません。そして、その数人があなたの婚活を笑うとしたら、その人たちはあなたの幸せを願っている人でしょうか。世間という漠然とした影より、具体的な顔で考えると、恐れは急に小さくなります。
2. 「環境の話」と「自分の価値の話」を分ける
恋愛経験が少ないのも、婚活が必要なのも、育ってきた環境の結果です。恋愛経験の少なさはデータで見ても標準的なことで、これから学べば変わっていきます。責めても恥じても現実は変わりません。変えるなら「これからどうするか」だけです。
3. 隠すことのコストを、見積もってみる
婚活を隠しながら進めると、友人に相談できず、写真も載せられず、活動量が半分になります。出会いは自分から動く場所に移っているいま、隠すことは想像以上に高くつきます。恥ずかしさに払っているコストを一度書き出してみると、「堂々とやったほうが早い」と腑に落ちる方が多いです。
よくある質問
Q1. 結婚相談所を使うのは、恥ずかしいことですか?
恥ずかしいことではありません。2023年に結婚した人の15.3%、およそ7人に1人が婚活サービスを通じて結婚しています。また、婚活サービスを利用する意向がない人の間でさえ、「知られることは恥ずかしい」という否定的イメージは年々減少し、肯定的イメージは2024年に過去最高になっています。
Q2. 婚活していることを、友人に言えません。
全員に言う必要はありません。ただ、「誰に知られたくないのか」を具体的に思い浮かべてみてください。たいてい数人です。信頼できる一人にだけ話しておくと、相談相手ができて活動がぐっと楽になります。隠しきることのコストのほうが、実は高くつきます。
Q3. 周りは自然に恋愛しているのに、婚活が必要な自分が嫌になります。
恋愛がうまくいくかどうかを決めるのは、育った環境で手に入れた「知識」と「在り方」です。全員が一律に教わってきたものではないので、環境が違えばつまずく場所も違って当然です。それは環境の話であって、あなたの価値の話ではありません。
Q4. 親や職場に知られずに婚活できますか?
できます。結婚相談所はもともと個人情報の管理が厳格で、知人に活動が知られる仕組みにはなっていません。ただし、隠すこと自体がストレスになっているなら、「なぜ知られたくないのか」を一度整理してみることをおすすめします。
Q5. 「婚活で結婚したの?」と後から言われるのが怖いです。
婚活サービスを通じた結婚は年々増えており、もはや標準的な出会いのルートのひとつです。同調査では、婚活サービスで出会ったカップルのほうが、現在の関係への満足度が高いという結果(71.5%対65.5%)も出ています。出会い方は、結婚の価値を決めません。
まとめ:恥ずかしいのは、幸せに向かって動くことではありません
「婚活は恥ずかしい」という空気は、データの上ではっきりと崩れ始めています。否定的なイメージは年々減り、肯定的なイメージは過去最高。結婚した人の7人に1人は婚活サービス経由です。
それでも残る恥ずかしさは、「人の目」と「自分責め」の2つに分けて手放していきましょう。あなたの婚活を笑う人がいるなら、恥ずかしいのはその人のほうです。そして、恋愛がうまくいかなかったのは環境の話であって、あなたの価値の話ではありません。
自分の幸せのために頑張っている人は、素晴らしい。堂々と胸を張って、進んでください。
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