「この人でいいのかわからない」と迷うとき|婚活の決断を分けるもの

交際は順調に見えるのに、「この人でいいのかな」という問いが頭から離れない。悪いところがあるわけではない、でも決め手もない。周りに相談すると「いい人じゃない」と言われて、ますます自分の気持ちがわからなくなる——。婚活が進んだ人ほど、この迷いにぶつかります。ですがこれは、あなたが優柔不断だからではありません。実は「この人でいいのか」という問いの立て方そのものが、決断を遠ざけていることがあります。この記事では、IBJの成婚データと、TEDx talkでの登壇を含めこれまで伝えてきた考え方をもとに、迷いの正体と、決断を前に進める方法をお伝えします。

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鶴岡りさ


YUIHANA代表
(株)Cheri me代表取締役

(株)Cheri me代表取締役/YUIHANA代表。Instagram・YouTube・ブログを通じて延べ数万人に恋愛・パートナーシップの考え方を発信。著書『恋愛が苦しくなる本当の理由と、愛される私に戻る方法』(海外翻訳版を含め5冊)。自身の離婚経験を経て、条件だけで相手を選ぶことの限界を実感し、現在は安心感を軸にした婚活・パートナーシップの伴走を行っている。

目次

「この人でいいのかわからない」と迷うのは、優柔不断だからではない

結婚は人生でも大きな決断です。迷うのは当たり前で、むしろ何も考えずに決めてしまうほうが危うい場面もあります。ですから、迷っていること自体を責める必要はまったくありません。

ただ、迷いには「答えに近づいていく迷い」と、「同じところをぐるぐる回るだけの迷い」の2種類があります。前者は時間が解決してくれますが、後者は時間が経つほど気持ちが消耗し、相手にも伝わり、結局どちらも選べないまま終わってしまいます。

この違いを分けているのは、どんな問いを自分に投げかけているかです。まずは、決断にかかる時間の実際をデータで確認したうえで、問いの立て方を見直していきましょう。

データで見る、婚活の「決断」にかかる時間

結婚相談所最大手のIBJが公開している成婚白書には、成婚に至った人たちが、どのくらいの期間で結婚を決めたかというデータがあります。

IBJ成婚白書をもとにした図解。交際日数と成婚の累積割合を示し、交際およそ150日で6割以上、200日以内に約9割が成婚。200日を過ぎると成婚率の上昇はほとんど見られない

決めた人は、おおよそ4ヶ月で決めている

白書によると、成婚した人の代表的な数値(中央値)は、活動期間が約9ヶ月、交際期間は約4ヶ月でした。これは一般的な平均交際期間4.3年と比べると、およそ12分の1の短さです。結婚相談所という「結婚を前提に出会う場」では、意思決定がかなり早い段階で行われていることがわかります。

ここで大切なのは、この4ヶ月が「急かされて決めた期間」ではないということです。相談所では最初から結婚の意思を確認したうえで出会うため、価値観のすり合わせに入るのが早く、その結果として結論も早く出るという構造になっています。

200日を過ぎると、成婚率はほとんど上がらない

さらに注目したいのが、交際日数と成婚した人の割合を累積で示したデータです。交際およそ150日で6割以上、200日以内に約9割が成婚に至っており、白書では交際200日以降は成婚率の上昇がほとんど見られないと分析されています。

これは厳しいデータのようでいて、実はとても救いのある事実だと私は思っています。つまり、迷い続ければいつか答えが出る、というわけではないということです。200日考えてわからなかったことは、300日考えてもわからない可能性が高い。それなら、「時間をかけて考える」以外の方法を探したほうがいい、と教えてくれているのです。

時間が答えを出してくれないなら、変えるべきは考える時間の長さではなく、考える中身のほうです。

「この人でいいのか」という問いが、決断を遠ざけている

ここからが本題です。決められない状態が長く続いている方の多くが、無意識に同じ問いを繰り返しています。それが「この人でいいのか」という問いです。

減点法で見ると、ダメなところは無限に見つかる

「この人でいいのか」と考えるとき、私たちは相手の中に問題がないかを探しています。これは減点法です。そして減点法の困ったところは、人間、ダメなところなんて探せばいくらでも見つかるということです。

私自身、夫のダメなところを探そうと思えばいくらでも出てきます。それが人間というものです。それでも一緒にいるのは、そのダメなところを超える「自分にとってのイイところ」があるからです。しかも面白いことに、一般的には「ダメ」とされることでも、自分にとっては「イイ」になる場合があります。私の夫はお金にまったく無頓着なタイプで、世間的にはマイナスに見られるかもしれませんが、私にとってはむしろ好きなところです。

減点法で相手を見ているあいだは、この「自分にとってのイイところ」が視界に入りません。その結果、本当は自分を幸せにしてくれる相手を、見逃してしまうことになります。

「〜しない人」を探しても、幸せにはたどり着かない

決められないという方に「どんな人と結婚したいですか」とうかがうと、こんな答えが返ってくることがよくあります。浮気しない人、お金遣いが荒くない人、モラハラしない人、既読無視しない人——。

ここで一度考えてみてほしいのです。家を買うときに「どんな家に住みたいですか」と聞かれて、「虫が出なくて、カビが生えてなくて、雨漏りしなくて、壁が薄くないところです」と答える人がいたら、どう感じるでしょうか。庭付きがいいとか、風通しがいいとか、キッチンはこんなふうにとか、そういうものはないんですか、と聞きたくなりませんか。

「〜しない人」で条件を並べているとき、私たちは幸せになれる相手ではなく、不幸にならない相手を探しています。そして不幸にならない相手は見つかるかもしれませんが、その探し方では、可もなく不可もない相手しか候補に残りません。だから「悪くはない、でも決め手がない」という、あの状態が生まれるのです。

結婚は、不幸にならないためにするものではなく、幸せになるためにするものです。問いを変えないかぎり、答えは出てきません。

迷いを分解すると、3つのどれかに当てはまる

とはいえ、迷いのすべてが問いの立て方のせいというわけではありません。実際のご相談では、迷いは次の3つのどれかに整理できることがほとんどです。自分の迷いがどれなのかを見分けることが、決断への近道になります。

ひとつ目は、相手への本当の違和感です。一緒にいると自分を偽ってしまう、意見を言うと不機嫌になる、大切にされていないと感じる場面がある——こうした感覚は、決して無視してはいけないサインです。この場合の迷いは、進むべきではないと自分が知っているサインなので、答えはすでに出ています。

ふたつ目は、相手ではなく自分の不安です。相手には何の問題もないのに決められないとき、その正体は「幸せになっていいのか」「本当の自分を知られたら離れていくのでは」という、自分自身への不安であることが少なくありません。この場合、相手を替えても同じ場所で必ず止まります。

三つ目は、他人の目です。親や友人にどう思われるか、周りと比べて見劣りしないか。人生の大事な決断でいちばんやってはいけないのが、この「人の目」で決めることです。その決断の結果を引き受けて生きていくのは、意見をくれた人ではなく、あなただからです。

この3つを見分けるには、こう自問してみてください。「もし誰にも一切知られない結婚だとしたら、私はこの人と一緒にいたいだろうか」。ここで迷いが消えるなら、それは他人の目が原因だったということです。

次に、「相手のことは好きだけれど、幸せになるのが少し怖い、という感覚はないか」と聞いてみてください。心当たりがあるなら、向き合う相手は彼ではなく自分自身です。

そして最後に、「一緒にいるとき、私は自分を偽っていないか」。ここに引っかかるなら、それは本当の違和感です。ご自身の感覚を、どうか軽く扱わないでください。婚活疲れが重なっている時期は判断力そのものが落ちていることもあるので、婚活疲れの原因について書いた記事もあわせて確認してみてください。

鶴岡りさの今日の一言:「この人でいいのか」と探しているかぎり、答えは出ません。「この人とどんな毎日を送りたいか」に、問いを変えてみてください。

決断を「人の目」で決めてはいけない、と伝え続けている理由

私はTEDx talkでの登壇や12年間のカウンセリングを通して、自分の人生の選択を他人の基準に明け渡さないでほしい、と繰り返しお伝えしてきました。

大事な決断をするときに、周りから浮かないか、どう思われるかを気にする気持ちはとてもよくわかります。ですがそれは、自分の本当の気持ちではなく、人の目です。もしあなたに大切な人がいて、その人が「本当はやってみたいけれど、周りにどう思われるか気になるからやめておく」と言ったとしたら、あなたは何と声をかけるでしょうか。おそらく「人の目じゃなくて、あなたの気持ちを大事にして」と伝えるはずです。だとしたら、まずは自分自身がそれを体現していい。

結婚の決断も同じです。「みんながいい人だと言うから」で決めた結婚は、うまくいかなくなったときに、必ず誰かのせいにしたくなります。逆に、自分で選んだと言い切れる決断は、多少の壁があっても二人で乗り越えていけます。「選ばれる」より「自分で選ぶ」婚活について書いた記事でもお伝えしているとおり、選ぶ主体が自分にあることが、結婚後の幸せにもつながっていきます。

決められないときに試したい、3つの視点

では、実際に何をすればいいのか。今日から試せる形に整理しました。

「この人でいいのかわからない」ときに試したい3つの視点の図解:①問いを変える ②自分にとっての「イイ」を書き出す ③考える期限を決める

① 問いを「どんな毎日を送りたいか」に変える

「この人でいいのか」をやめて、「この人と、どんな毎日を送ることになりそうか」に置き換えてみてください。平日の夜、休みの日、疲れて帰ってきた日、うまくいかないことがあった日。その場面に相手がいるところを具体的に想像すると、減点法では出てこなかった答えが浮かんできます。

② 自分にとっての「イイ」を、10個書き出す

相手の好きなところ、一緒にいて楽なところを、世間の評価は脇に置いて書き出してみてください。10個埋まらないなら、それも大事な情報です。逆に、書いているうちに「そういえばこの人といると呼吸が楽だ」と気づくこともあります。妥協していい条件・ダメな条件について書いた記事とあわせて読むと、自分の基準がより整理しやすくなります。

③ 考える期限を、自分で決める

データが示すとおり、200日を超えて迷い続けても、答えが出る可能性はあまり高くありません。ですから「あと1ヶ月、この視点で見てみて、それでも決められなければ結論を出す」というように、期限を自分で決めてください。期限を決めることは相手のためでもあり、何より、答えの出ない問いに自分を縛りつけないための優しさでもあります。

「そもそも自分が結婚したいのかわからない」という段階で迷っている方は、結婚したいのかわからないとき|一人でも寂しくない時代の婚活もあわせてお読みください。

なお、迷いの根っこに「価値観が合っているのか」という不安がある場合は、価値観が合う人とは「全部同じ人」ではないという話もあわせてお読みください。

よくある質問

Q1. 悪いところはないのに決められないのは、相性が悪いということですか?

必ずしもそうではありません。相手に問題がないのに決められない場合、迷いの正体が自分自身の不安であることは多くあります。相手を替えても同じ場所で止まるようであれば、原因は相性ではないと考えたほうが自然です。

Q2. 「ビビッとくる感覚」がないと、結婚しないほうがいいのでしょうか?

強い高揚感は、必ずしも長続きする関係の条件ではありません。むしろ一緒にいて呼吸が楽か、素の自分でいられるかのほうが、結婚生活では重要になります。刺激の強さと安心感は別のものとして考えてみてください。

Q3. 親や友人に反対されています。どう考えればいいですか?

反対の内容が「具体的な事実」なのか「その人の価値観」なのかを分けてみてください。前者なら確認する価値がありますが、後者であれば、それはその人の人生の基準です。結果を引き受けて生きていくのはあなた自身だということを、忘れないでください。

Q4. 決断を先延ばしにすると、相手にはどう伝わりますか?

多くの場合、相手も迷いを感じ取っています。真剣に考えているからこその時間であれば、その旨を正直に伝えたほうが関係は安定します。黙ったまま長く待たせることが、いちばん誤解を生みます。

Q5. YUIHANAでは、交際中の迷いも相談できますか?

はい。YUIHANAでは専任カウンセラーが、お相手探しの段階だけでなく、交際に進んだあとの迷いや決断のご相談にも伴走します。第三者が入ることで、迷いが「違和感」「自分の不安」「人の目」のどれなのかを整理しやすくなります。

まとめ:問いを変えれば、答えは見えてくる

「この人でいいのか」と探しているかぎり、答えは出ません。その問いは減点法であり、ダメなところは誰にでも無限に見つかるからです。データが示すとおり、迷う時間を延ばしても成婚率はほとんど上がりません。変えるべきは時間の長さではなく、問いの中身です。

迷いを「相手への違和感」「自分の不安」「他人の目」の3つに分けてみてください。違和感なら進まない判断も立派な決断です。自分の不安なら、相手ではなく自分と向き合う番です。そして人の目なら、それは今すぐ手放していい材料です。

「自分の気持ちがわからなくなってきた」と感じている方は、YUIHANA公式LINEで、あなたの魅力タイプが分かる簡単な診断をご用意しています。自分がどんな関係で心地よくいられるタイプなのかを知ることは、決断のいちばん確かな材料になります。

YUIHANAについてもっと詳しく知りたい方は、YUIHANA公式サイトもあわせてご覧ください。婚活の心理についての他の記事はこちらのカテゴリ一覧、その他のお役立ち記事はブログトップからご覧いただけます。

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鶴岡りさのアバター 鶴岡りさ YUIHANA代表/(株)Cheri me代表取締役

(株)Cheri me代表取締役/YUIHANA代表。Instagram・YouTube・ブログを通じて延べ数万人に恋愛・パートナーシップの考え方を発信。著書『恋愛が苦しくなる本当の理由と、愛される私に戻る方法』。自身の離婚経験を経て、条件だけで相手を選ぶことの限界を実感し、現在は安心感を軸にした婚活・パートナーシップの伴走を行っている。

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