婚活で「子どもが欲しい」をどう伝えるか|時期と言い方

「子どもが欲しい」という願いを、婚活の場でどう扱えばいいのか。早く伝えれば重いと思われそうで、黙っていれば大切な前提がすれ違ったまま進んでしまう。とてもデリケートな問題です。特に年齢を意識している方ほど、切実に悩まれます。ただ、この問題でつまずく原因の多くは、伝える時期ではなく伝え方にあります。同じ願いでも、言い方ひとつで男性の受け取り方はまったく変わるからです。この記事では、いまの未婚者が子どもについてどう考えているかを国の調査で確認したうえで、12年間の相談現場で見てきた「伝わる言い方」と「伝わらない言い方」の違いをお伝えします。

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鶴岡りさ


YUIHANA代表
(株)Cheri me代表取締役

(株)Cheri me代表取締役/YUIHANA代表。Instagram・YouTube・ブログを通じて延べ数万人に恋愛・パートナーシップの考え方を発信。著書『恋愛が苦しくなる本当の理由と、愛される私に戻る方法』(海外翻訳版を含め5冊)。自身の離婚経験を経て、条件だけで相手を選ぶことの限界を実感し、現在は安心感を軸にした婚活・パートナーシップの伴走を行っている。

目次

「子どもが欲しい」と伝えるのは、重いことではありません

まず、大前提をお伝えします。子どもが欲しいという願いを持つことも、それを相手に伝えることも、何ひとつ悪いことではありません。

ご相談の中で、「子どもが欲しいと思うのは執着でしょうか」とたずねられることがあります。そんなことはありません。それは執着ではなく、あなたの純粋な願いです。自分の願いを、自分で否定してしまうほど悲しいことはありません。

ただし、その願いを「どう伝えるか」には、知っておいたほうがいいポイントがあります。そこに入る前に、いまの状況を確認しておきましょう。

データで見る、いまの未婚者と子どもへの考え

国立社会保障・人口問題研究所が2021年に実施した「第16回出生動向基本調査」は、18〜34歳の未婚者を対象にした国の調査です。子どもについての意識には、はっきりとした変化が出ています。

第16回出生動向基本調査のデータをもとにした図解。結婚意思のある未婚女性の平均希望子ども数は1.79人で初めて2人を下回った。「子どもはいらない」と答えた女性は前回6.9%から13.1%へ上昇

希望する子どもの数は、初めて2人を下回った

結婚意思のある未婚女性の平均希望子ども数は1.79人で、統計上はじめて2人を下回りました。男性は1.82人です。1982年の調査では女性2.28人でしたから、40年でおよそ0.5人減ったことになります。

「子どもはいらない」が、女性でほぼ倍に

より大きな変化は分布のほうにあります。「子どもはいらない」と答えた未婚女性は、前回調査の6.9%から13.1%へと大きく上昇しました。「1人」という回答も1割を超えています。

一方で、「2人」と答える人は男女とも6割前後を保っており、子どもは二人という考え方自体は維持されています。また、子どもを持ちたい理由として「結婚して子どもを持つことは自然なことだから」を挙げる人は、男女とも前回から減少しました。

つまり、子どもを持つことが「当たり前の前提」ではなくなってきているということです。だからこそ、お互いの考えを言葉にして確認する必要が生まれています。黙っていても伝わる時代ではなくなりました。

伝え方ひとつで、受け取られ方が変わります

ここからが本題です。同じ「子どもが欲しい」でも、伝え方によって男性の受け取り方は大きく変わります。

「子どもが欲しいから結婚したい」と聞いた男性が感じること

避けたいのは、「子どもが欲しい」が結婚の理由になってしまう言い方です。

「子どもが欲しいから、結婚したいんです」。この順番で伝えられた男性は、こう考えます。「この人は子どもが欲しくて結婚したいのか。じゃあ、子どもが持てるなら、相手は僕でなくてもいいのではないか」と。

男性にとって「自分でなくてもいい」と感じることは、存在そのものを否定されたに近い感覚をもたらします。ここを軽く見ないでください。誠実な方ほど、この一言で静かに引いていきます。

「あなたの子どもが欲しい」に変える

伝えたい中身は同じでも、こう変えるだけで受け取られ方は変わります。

「あなたの子どもが欲しい」。

主語が「子ども」から「あなた」に移ります。子どもは目的ではなく、二人でつくっていく未来の一部として置かれる。男性にとっては、自分が選ばれたうえで、その先の話をされている状態になります。

鶴岡りさの今日の一言:「子どもが欲しいから結婚したい」ではなく、「あなたの子どもが欲しい」。願いは、独り占めせず大切な人と分かち合うものです。

自分の願いを、独り占めしないこと。願いは、大切な人と分かち合うものです。この違いは、小手先の言い換えではありません。相手を「条件を満たす人」として見ているか、その人自身として見ているかが、そのまま言葉に出ているだけです。

いつ伝えるのがいいのか

時期についても、よくご質問をいただきます。結論としては、お相手を知る段階が一段落してから、交際が進む前が目安です。

初対面やお見合いの場で切り出すのは、早すぎます。まだお互いを人として知らない段階で子どもの話をすると、条件のすり合わせのような空気になってしまいます。年齢を意識している方ほど早く確認したくなりますが、急いで切り出したぶん関係が浅いまま終わってしまっては本末転倒です。

逆に、真剣交際に入ってから初めて伝えるのは遅すぎます。ここまで進んでから前提が食い違うと、双方にとって負担が大きくなります。

結婚相談所の場合は、プロフィールで結婚後の希望をある程度共有したうえで出会うため、この点は進めやすい環境です。仲人を介して確認できることも多く、言いにくいことを自分だけで切り出さなくてよいのは大きな利点だと思います。

「答えを決めすぎない」という選択

12年間、1万人以上の方のご相談をお受けしてきて、この話題で強く感じることがあります。それは、答えを決めすぎている方ほど苦しくなるということです。

「絶対に子どもが欲しい」「何歳までに産みたい」。目標としては明確ですが、決めすぎると柔軟性がなくなります。目の前の相手を見る前に、条件に合うかどうかで判断するようになってしまう。そして条件に合わない現実が出てきたとき、その関係を続けられなくなります。

人の考えは変わります。子どもが欲しいと思っていた人が、いらないと思うようになることもあれば、その逆もあります。決めることは大事にしつつ、決めたことを絶対に変えてはいけないとまでは思わなくていい。決めすぎてしまうと、二人で未来をつくっていく余白がなくなってしまいます。

特に、まだ相手が決まっていない段階で「子どもについての結論」まで固めておく必要はありません。相手が変われば、望む未来の形も変わるからです。

伝えるときに、気をつけたい3つのこと

子どもについて伝えるときの3つのポイントの図解:①主語を「あなた」にする ②希望であって条件ではないと添える ③相手の考えを先に聞く

1. 主語を「あなた」にする

前述のとおりです。「子どもが欲しい」ではなく「あなたと家族をつくりたい」「あなたの子どもが欲しい」。この一語の違いが、相手の受け取り方を決めます。

2. 希望であって、条件ではないと添える

「これは私の希望で、絶対の条件として言っているわけではありません」。この一言があるだけで、相手は追い詰められずに自分の考えを話せます。逆に条件として提示されると、答えを間違えられないと感じて本音が出にくくなります。

3. 自分から話す前に、相手の考えを聞く

「◯◯さんは、将来お子さんについてどう考えていますか」。先に聞くほうが、対話になります。自分の希望を先に置いてしまうと、相手はそれに合わせるか合わせないかの二択になってしまい、本当の考えが見えなくなります。

よくある質問

Q1. 婚活で「子どもが欲しい」と伝えると、重いと思われませんか?

伝え方によります。「子どもが欲しいから結婚したい」という言い方だと、男性は「相手は自分でなくてもいいのでは」と感じてしまいます。「あなたの子どもが欲しい」「あなたと家族をつくりたい」と、主語を相手に置いて伝えれば、重いと受け取られることはほとんどありません。

Q2. 子どもの話は、いつ伝えるのが適切ですか?

お互いを人として知る段階が一段落してから、交際が深まる前が目安です。お見合いや初対面の場では早すぎ、真剣交際に入ってからでは遅すぎます。結婚相談所の場合はプロフィールで希望をある程度共有したうえで出会うため、この点は進めやすい環境です。

Q3. 子どもが欲しいと思うのは、執着でしょうか?

執着ではなく、純粋な願いです。自分の願いを自分で否定する必要はありません。注意したいのは、その願いを相手に向けて「条件」として突きつけたときだけです。願いは、独り占めせず大切な人と分かち合うものだと考えてください。

Q4. 子どもを望まない男性が増えていると聞きますが、本当ですか?

第16回出生動向基本調査では、「子どもはいらない」と答えた未婚男女がともに1割を超えました。女性は前回の6.9%から13.1%へと上昇しています。一方で「2人」と答える人は男女とも6割前後を保っており、大多数が子どもを望んでいないわけではありません。

Q5. 何歳までに産みたい、と決めておくべきでしょうか?

目安を持つことは大切ですが、決めすぎると柔軟性がなくなります。条件に合うかどうかで相手を判断するようになり、目の前の人を見られなくなるためです。人の考えは変わりますし、相手が変われば望む未来の形も変わります。二人で未来をつくる余白は残しておいてください。

まとめ:願いは、条件ではなく分かち合うもの

「子どもが欲しい」という願いは、伝え方を変えるだけで、相手にまったく違う形で届きます。子どもを目的に置くと、男性は「自分でなくてもいい」と感じます。あなたを主語に置けば、同じ願いが二人の未来の話になります。

いま、子どもを持つことは当たり前の前提ではなくなりました。希望する子どもの数は女性で1.79人と初めて2人を下回り、「子どもはいらない」と答える人も1割を超えています。だからこそ、言葉にして確認することが必要です。

そのうえで、答えを決めすぎないこと。決めた形に相手を当てはめるのではなく、相手と一緒に形をつくっていく。そのほうが、結果としてあなたの願いに近い未来にたどり着きます。

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YUIHANAでは、結婚後の希望をどう伝えるかについてのご相談も承っています。詳しくはYUIHANA公式サイトをご覧ください。婚活の心理についての他の記事はこちらのカテゴリ一覧、その他のお役立ち記事はブログトップからご覧いただけます。

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鶴岡りさのアバター 鶴岡りさ YUIHANA代表/(株)Cheri me代表取締役

(株)Cheri me代表取締役/YUIHANA代表。Instagram・YouTube・ブログを通じて延べ数万人に恋愛・パートナーシップの考え方を発信。著書『恋愛が苦しくなる本当の理由と、愛される私に戻る方法』。自身の離婚経験を経て、条件だけで相手を選ぶことの限界を実感し、現在は安心感を軸にした婚活・パートナーシップの伴走を行っている。

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